【総評 #1】優勝は昨年に引き続きUB(ウーブ/セルビア)!

2023/05/02

4月28日(金)~30日(日)に、宇都宮二荒山神社参道及びバンバ市民広場にて開催いたしました、3人制バスケットボール「3×3」のクラブチーム世界一決定戦「FIBA 3×3 World Tour Utsunomiya Opener 2023」。2年連続で、3×3世界最高峰ツアーの開幕戦が、宇都宮市で開催され、約7万人の観衆が世界一のプレーに魅了されました。

3x3世界最高峰ツアーの開幕戦(オープナー)が、2年連続で宇都宮市に!約7万人の観衆が世界一のプレーに魅了される

 3×3世界最高峰の戦いが、昨年に引き続き、シーズン開幕戦「Opener(オープナー)」として宇都宮市に帰ってきました。
 この晴れの舞台に、昨年優勝したUB(セルビア)を筆頭に、先日の「FIBA 3×3 Asia Cup 2023」で劇的な勝利で王者に輝いたモンゴルからも2チームが出場、東京2020オリンピックに出場した各国の代表選手も多数参戦するなど、2023シーズンの参戦が認められたFIBA 3×3チームランキング上位チームが揃いました。そして、開催都市枠として地元宇都宮を背負い「UTSUNOMIYA(UTSUNOMIYABREX.EXE)」が参戦。4月28日(金)のOPENINGCEREMONYを晴れ晴れとした天候の中で開催した後、翌4月29日(土)に、2023シーズンのクラブチーム世界一を決めるセレモニアルな開幕戦「Opener」が開催となりました。
 3チーム総当たり戦の予選を勝ち抜いた8チームがトーナメント方式で対戦。予選を通してどのチームが勝ち上がってもおかしくないハイレベルな戦いが続く中、決勝のカードに決まったのは、UB(ウーブ)とANTWERP(アントワープ)。
 序盤から主導権を握ったのはUB(ウーブ)。エース#3 Strahinja Stojacic(ストラヒニャ・ストヤチッチ)選手を中心に、手堅くスコアを重ねていく。UBの硬いディフェンスをなかなか崩せないANTWERP(アントワープ)ではあったが、2分を経過してファーストスコア。しかし、その後もUB(ウーブ)のディフェンスを攻略できず、逆にUB(ウーブ)はタフなディフェンスの上からでも決め切る。最終は流れるようなピック&ロールから、大黒柱のNemanja Barac(ネマニャ・バラッチ)のゴール下でKO。最終スコア21-11で勝負を決め、昨年に引き続き、2年連続でUTSUNOMIYA OPENERの優勝を飾りました。
 MVPは、UBの#3Strahinja Stojacic(ストラヒニャ・ストヤチッチ)選手。ANTWERP(アントワープ)が詰め寄った際、何度も彼がクラッチシュートを決めてチームを救った。決勝では9得点3リバウンドと、チームの得点の約半分を奪ったことはもちろん、FG%:66.6%(1PT:4/4、2PT:2/5)と高確率で決め続けたことで、満場一致のMVP受賞となりました。

 大会前日には、宇都宮市立石井小学校にUB(ウーブ)の選手たちが訪問。世界トッププレイヤーによるデモンストレーションや、参加型のシュートイベント、さらには質問コーナー等、子供たちと交流し、大きな盛り上がりを見せました。
 子供たちはもちろん、UB(ウーブ)の選手たちも非常に楽しみながら交流。質問の中には「どうしたら上手くなれますか?」「3×3を始めたキッカケは?」などなど様々な質問が寄せられ、最後まで手を挙げる子供たちが多く、選手たちは一つ一つの質問に丁寧に回答をしていました。わずか1時間弱の時間ではありましたが、選手が退場する際も最後まで子供たちは選手のことを追いかけ、タクシーに乗るギリギリまで手を振り、別れを惜しみつつ、選手たちを間近に見られたことによって興奮する姿が見受けられました。

ホームタウン宇都宮市を背負い戦ったUTSUNOMIYA(UTSUNOMIYA BREX.EXE)が、昨年の雪辱を晴らし決勝トーナメントに進出!

 開催都市枠として出場する「UTSUNOMIYA」は、オープニングセレモニーでも熱い意気込みを語りました。現在FIBAランキング6位のAMSTERDAM(アムステルダム)、繰り上げにて本戦出場となったYOKOHAMA(ヨコハマ・BEEFMAN.EXE)を相手に予選突破を目指す戦い。当初UTSUNOMIYAはRIGA(リーガ)、AMSTERDAM(アムステルダム)と同じグループでしたが、RIGA(リーガ)が欠場となった兼ね合いで、World Tour本戦で、初めて日本チーム同士が対戦することとなりました。
 日本チーム同士の対決となったUTSUNOMIYAとYOKOHAMAの戦いは、どちらも譲らずに一進一退の攻防が続きましたが、ホームタウン宇都宮市のファンで満員となった会場の後押しを受けたUTSUNOMIYAが意地を見せ勝利。UTSUNOMIYA、YOKOHAMAともに、同グループのAMSTERDAM(アムステルダム)に善戦するも一歩及ばず。YOKOHAMAは決勝トーナメント進出となりませんでしたが、UTSUNOMIYAはPOOLCの2位で決勝トーナメントへ進出。日本チームが決勝トーナメントに進むことは歴史上初。
 DAY2の決勝トーナメントでは、初戦で昨年王者UB(ウーブ)と対戦。序盤、齊藤洋介選手の2ポイントなどで、FIBAランキング1位のUBと互角の戦い。しかし、じわじわとターンオーバーから得点を許し、5分を切ったタイミングで5点差に。一時は巻き返し3点差にまで迫るが、UBが安定して得点を重ね、最後はアリウープでダンクを決めKO。UTSUNOMIYAは準々決勝で敗退となってしまいましたが、FIBAランキング1位で昨年王者相手に堂々たる戦いぶりを見せてくれました。

『FIBA 3×3 World Tour Utsunomiya Opener2023』試合結果

1位:UB(ウーブ)/ セルビア
2位:ANTWERP(アントワープ)/ ベルギー
3位:VIENNA(ヴィエナ)/ オーストリア
4位:SANSAR(サンサール)/ モンゴル
5位:AMSTERDAM(アムステルダム)/ オランダ
6位:PARTIZAN(パルチザン)/ セルビア
7位:RAUDONDVARIS(ラウドンヴァリス)/ リトアニア
8位:UTSUNOMIYA(ウツノミヤ)/ 日本 ※UTSUNOMIYA BREX.EXE
9位:YOKOHAMA(ヨコハマ)/ 日本 ※BEEFMAN.EXE
10位:ULAANBAATAR(ウランバートル)/ モンゴル
11位:SYDNEY(シドニー)/ オーストラリア ※CLB.EXE
12位:ROSEDALE(ローズデール)/ ニュージーランド ※Swish.EXE
※RIGA(リーガ)、MIAMI(マイアミ)は欠場となりました。

【参考】
大会公式ウェブサイト:https://3x3exe.com/worldtour/
3×3うつのみやInstagram:https://www.instagram.com/3x3utsunomiya/
FIBA 3×3公式ウェブサイト:https://worldtour.fiba3x3.basketball/2023/utsunomiya/